ヒューリック(株)は30日、2012年12月期第2四半期決算説明会を開催。同社代表取締役社長の西浦三郎氏が、今後の経営戦略等について語った。
当期(12年1月1日~6月30日)の連結売上高は390億2,600万円(前年同期比98.8%増)、営業利益100億1,300万円(同3.6%増)、経常利益95億円(同13.2%増)、当期純利益54億7,000万円(同28.1%増)。
主力の不動産事業では、4物件が竣工したほか「雷門Fビル」など7件の建て替え計画が順調に進行。新たに「ヒューリック銀座7丁目ビル」(東京都中央区)をはじめとする計3件のオフィスビルや「103 Mount Street」(イギリス・ロンドン)の持分を取得した。当期は建て替え竣工物件や、新規取得物件等の賃料収入が寄与したほか、ウェアハウジングによる物件売却等により大幅な増収増益を実現。営業収益は339億1,500万円、営業利益は109億1,800万円を計上した。
説明会で西浦氏は、「7月の昭栄との合併により、人件費・間接費の削減や借入の一本化等で約17億円の経費削減効果を見込んでいる。今後も建て替え事業を積極的に推進し、18年までに40棟超を建て替える。また13年末から14年をめどに総合型タイプでのJREIT上場を検討している」などと語った。
なお通期は、連結売上高800億円、営業利益215億円、経常利益180億円、当期純利益95億円を見込んでいる。