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震災特需影響減で減収減益/すてきナイスグループ13年3月期第1四半期決算

 すてきナイスグループ(株)は3日、2013年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。

 当期(12年4月1日~6月30日)は、売上高496億200万円(前年同期比▲1.2%)、営業損失2億7,700万円(前年同期:営業利益1億2,600万円)、経常損失4億5,400万円(同:経常損失3,100万円)、当期純損失7億4,300万円(同:当期純損失2億5,000万円)となった。住宅事業におけるマンションの引き渡しが増加したものの、建築資材事業は東日本大震災直後の復旧および応急仮設住宅向け資材の需要増があった前年同期に対して減少した影響で減収減益となった。
 
 建築資材事業では、政府の推進する「地域型住宅ブランド化事業」、「住宅のゼロ・エネルギー化推進事業」など平成24年度の補助事業や「中古住宅・リフォームトータルプラン」といった住宅関連施策への対応を強化。取引先に対して積極的に提案を行なった他、住宅資材の総合展示会「住まいの耐震博覧会」を東京、名古屋で開催し、住宅の新築・リフォーム需要の創造に努めた結果、売上高386億4,200万円(前年同期比▲2.5%)、営業利益5億5,600万円(同▲7.0%)となった。

 住宅事業は、マンション部門で、同グループの販売力の優位性を発揮できる横浜市・川崎市および仙台市等に販売地域を集中し、地震に対して安全・安心な「免震構造」あるいは耐震強度1.25 倍の「強耐震構造」による商品の供給に努めた結果、マンションの売上計上戸数は127 戸(同76.4%増)、売上高48億9,100万円(同69.2%増)を計上。一戸建住宅部門では、長期優良住宅の認定基準を上回る高性能でありながらリーズナブルな価格を実現した「パワーホーム ~ Super High Quality & Good Price ~」の供給と、「パワーホーム」のノウハウを生かした復興応援型住宅「フェニーチェホーム」の普及・販売活動を推進した結果、売上計上戸数は34戸(同▲24.4%)となり、売上高は10億8,600万円(同▲33.8%)となった。これらの結果、事業全体の売上高は94億1,600万円(同3.8%増)、営業損失は4億3,500万円(前年同期:営業損失2,900万円)となった。

 通期は、売上高2,420億円、営業利益34億円、経常利益24億円、当期純利益11億円を見込む。


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