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東京都心5区のオフィスビル空室率、5ヵ月ぶりに低下/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は8日、東京都心5区および全国6大都市における7月の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)マーケットデータを発表した。

 東京都心5区のビル空室率は6.92%(前月比▲0.29ポイント)と、5ヵ月ぶりに低下し、7%台を下回った。現空面積は33万5,403坪(同▲1万2,504坪)と2ヵ月連続で減少。大規模ビルの新規供給がなかったことに加え、千代田区の新築ビルでまとまった規模の現空床が解消した。
 同社は「オフィスビルの大量供給はピークアウトに入っており、空室率上昇圧力は徐々に弱まる。現空面積は依然高水準だが、受給バランスは改善傾向にある」としている。

 一方賃料は、坪当たり2万122円(同▲284円)と2ヵ月連続の低下。募集面積は67万5,930坪(同▲2万4,548坪)と5ヵ月連続で低下し、2010年5月以来、70万坪を割り込んだ。

 また、全国の6大都市別の空室率は、東京23区7.8%(同▲0.3ポイント)、札幌市6.7%(同▲0.6ポイント)、仙台市15.5%(同▲0.6ポイント)、名古屋市9.3%(同0.2ポイントアップ)、大阪市9.0%(同0.1ポイントアップ)、福岡市10.4%(同0.1ポイントアップ)となった。


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