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消費税率引き上げ、企業の約7割が業績に「悪影響」/TDB調査

 (株)帝国データバンク(TDB)はこのほど、消費税率の引き上げに対する意識調査結果を公表した。調査期間は7月19~31日。調査対象は全国2万3,099社で、有効回答企業数は1万637社(回答率46.0%)。

 消費税率が引き上げられた場合、自社の業績にどのような影響を与えるかという調査では、「悪影響」と回答した企業が5,901社(55.5%)で最多に。「かなり悪影響」1,241社(11.7%)と合わせると7,142社(67.1%)で、3社に2社が消費税率の引き上げの悪影響を懸念していることがわかった。
 「悪影響(計)」(悪影響、かなり悪影響)を業界別にみると、『小売』が最多で86.6%(399社)。なお、『建設』は69.6%(1,008社)、『不動産』は71.6%(189社)。

 影響理由に関しては、「税負担の上昇」(49.7%、4,497社)が最多で、「販売価格に転嫁できない」(39.2%、3,548社)、「駆け込み需要後の反動減が大きい」(32.9%、2,973社)が続いた。業界別にみると、「税負担の上昇」では『不動産』(60.1%、140社)が高く、6割を超えて全体を10.4%上回る結果となった。

 消費税率引き上げに際し、自社の事務所や工場、商用車など大規模な設備投資について、「前倒しを実施」との回答が2,772社(26.1%)に及んだ。


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