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戸建注文住宅の世帯主年齢ほぼ横ばい、建築費は下落/住団連調査

 (社)住宅生産団体連合会は6日、「2011年度戸建注文住宅の顧客実態調査」報告書を発表した。今後の戸建注文住宅における顧客ニーズの変化を把握するため、2000年度から実施しているもの。調査対象エリアは3大都市圏と地方都市圏(札幌市、仙台市、広島市、福岡市、静岡市)で、有効回答数は3,539件。

 戸建注文住宅顧客の世帯主の平均年齢は41.2歳で、昨年度より0.1歳上昇したもののほぼ横ばい。前回、26%と過去最高水準となった35~39歳の割合が大きく低下(22.5%)したため。

 建築費は3,119万円(前回調査:3,148万円)、土地代を加えた住宅取得費も4,285万円(同:4,355万円)と低下した。建替比率は30.7%(同:29.6%)と3割を超えた。

 住宅取得費の年収倍率は、6.1倍(同:6.0倍)で昨年度と比べわずかに増加。借入金の年収倍率は年々上昇していたが、今回は前回並みの4.0倍となった。また、住宅取得資金における贈与ありの割合は18.7%(同:21.0%)とやや減少。贈与額の平均は非課税上限が1,000万円となったことから、1,185万円(同:1,228万円)となった。
 
 また、住宅ローンの金利タイプ別利用率は、「全期間固定型」が26.7%(同:38.7%)と大きくダウンし、「変動型」が53.3%(同:39.5%)と過半数を占めた。フラット35Sの金利引下措置が終了したことが要因。


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