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東京都心5区のオフィスビル空室率、2ヵ月連続で改善/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は11日、東京都心5区および全国6大都市における8月の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)マーケットデータを発表した。

 東京都心5区のビル空室率は6.74%(前月比▲0.18ポイント)と、2ヵ月連続で低下し、2012年4月の水準まで回復した。現空面積は32万8,754坪(同▲6,649坪)と低下傾向にあり、マーケットの需給バランスに改善傾向がみられた。区別では、まとまった規模の空室を抱えて大規模ビルが竣工した港区を除く4区で現空面積が減少。特に千代田区と新宿区で空室床の解消が進んだ。

 一方賃料は、坪当たり1万9,927円(同▲195円)と3ヵ月連続で低下し、再び1万9,000円台に。ただし、募集面積は65万4,144坪(同▲2万1,816坪)と減少が続いており、同社は、「募集面積が半年前の半分程度まで縮小しており、将来的な空室率の上昇への圧力は緩みつつある」としている。

 また、全国の6大都市別の空室率は、東京23区7.6%(同▲0.2ポイント)、札幌市6.3%(同▲0.4ポイント)、仙台市14.9%(同▲0.6ポイント)、名古屋市9.4%(同0.1ポイントアップ)、大阪市9.0%(同変化なし)、福岡市10.3%(同▲0.1ポイント)となった。


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