（一財）森記念財団 都市戦略研究所（所長：竹中平蔵氏）は11日、世界の都市総合ランキング「Global Power City Index－2012」を発表した。世界の主要40都市を選定し、都市の力を表す、「経済」、「研究・開発」、「文化・交流」、「居住」、「環境」、「交通・アクセス」の6分野と、現代の都市活動を牽引する「経営者」、「研究者」、「アーティスト」、「観光客」のグローバルアクターに都市の「生活者」を加えた5つの視点に基づき総合力を評価したもの。
12年の分野別ランキングは、昨年2位のロンドンがニューヨークを抜いてトップに躍り出た。ロンドン五輪開催に向け国際会議や五輪関連プレイベント開催に取り組んだこと、宿泊施設の整備や海外旅行者の誘致を行なったことで、文化・交流分野で他都市を大きく引き離しトップになったことが要因。
2位はニューヨーク、3位パリ、4位東京。東京は、経済分野でトップを維持したほか、環境分野が昨年の6位から1位へ上昇しており、環境・経済の双方が上位という他都市にはない強みとなっている。
以下は、5位シンガポール、6位ソウル、7位アムステルダム、8位ベルリン、9位香港、10位ヴィエナ。アジアの都市が昨年に引き続き上位を占める一方、北米都市の低下傾向が目立った。