三菱地所レジデンス(株)が開発・販売を進めてきた分譲マンション「ザ・パークハウス茅ヶ崎東海岸南」(神奈川県茅ケ崎市、総戸数35戸)が竣工。15日、報道陣に公開された。
同物件は、JR東海道線「茅ヶ崎」駅徒歩16分に立地する、地上3階建ての低層マンション。同社が次世代型マンションとして企画・提案する「スマートセレクト構想」を導入した初の物件。
同構想は、(1)SI工法により、1つの住戸に対し水回りの可変も含めた8つのプランを提案する「スタイルセレクト」、(2)共用部分の管理ルールや慣習を柔軟化することによるアルコーブやポーチ・中庭・エントランスホール・屋上テラスなどの多様な利用提案、(3)一括高圧受電+太陽光発電による低コストの電力供給、駐車場への電気自動車充電用配管の先行導入といったエコ対策、からなる。
ゼネコンと協議の上、施工期間を2ヵ月間延ばし、「スタイルセレクト」やユーザーの好みの間取りでの販売を、今年1~6月の約半年間実施した。販売にあたっては、自由設計に慣れた三菱地所ホームの社員が対応。13戸を販売した。その後は、来場者の反響が良かった間取りで施工。現在までに、230組を集め、18戸を販売した。住戸専有面積は、71~79平方メートル。販売価格は、3,600万円台から4,300万円台。最多価格帯4,300万円台。坪単価190万円。
また、継続販売にあたり、モデルルームの一部をスケルトン仕上げとし、SI工法の特長や快適性を高めるための施工基準などをユーザーが直接確認できる「チェックアイズルーム」も設置した。
同日会見した、同社横浜事業部担当執行役員の原 一史氏は「このマンションは、当社のモノづくりに対する想いを込めた物件。ローコストで間取りを選ぶ楽しみは、高い評価を受けた。スタイルセレクトは、SI工法導入で二重床の高さが50mmほど高くなるため、高さ制限などで余剰容積のある低層マンションを中心に導入を検討していきたい」などと語った。
また、同構想の企画開発を主導した(株)メックecoライフ取締役社長の平生進一氏は「マンションの新しい魅力付けに必要なものは、お客さまの選択肢を増やしてあげることと、エコロジーの視点だと考えた。企画立案にあたっては、インターネットを使ったユーザーとの双方向コミュニケーション“スマイラボ”を通じ、ユーザーニーズを集めた。これからも、責任ある言葉でユーザーとコミュニケーションする企業でありたい」などと抱負を述べた。