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工務店向けシェア市場への参入、人材育成で事業規模の拡大図る/エス・バイ・エル

 エス・バイ・エル(株)は18日、2013年2月期第2四半期決算説明会を開催し、今後の事業戦略等について明らかにした。

 今後は分譲事業に注力、事業形態を本社分譲部主導型分譲、支店主導型分譲、工務店市場向け分譲と3つに分けて展開。本社分譲部主導型分譲では、スマートタウンなどの大型案件、支店主導型分譲では中規模案件、工務店市場向け分譲で小規模のミニ分譲を取り扱う。

 また、住宅市場の8割を占めている工務店向けシェア市場に、ミニ分譲専用商品の開発や施行体制の導入など、在来木造の工務店との差別化を図ることで本格的に参入。さらに賃貸事業にも新規参入、築年数の古い建物をリフォーム・リノベーションした上で一括借り受けをするなど、賃貸住宅経営をトータルでサポートする。

 これらの事業規模の拡大にともない、設計本部の新設や、施工本部の新設をするなどの組織改編や全国直販エリアの拡充で対応。また、積極的に人員を採用、研修制度や表彰制度の更なる充実、資格取得の促進・サポートのため、社内研修の実施をするなど人材育成に注力し営業力強化を図る。

 説明にあたった同社取締役社長の荒川俊治氏は「住宅業界は人材の量と質によるところが大きい。今年度も132名採用しているが、人材を育てるのには大変時間がかかる。現在、一生懸命売り上げを上げながら、人を育てている。人が育てば、数字は大きく変わってくる」などと述べた。


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