(一社)不動産証券化協会は22日、J-REITの保有不動産データから作成したARES J-REIT property Index(旧AJPI)に、私募・非上場ファンドのデータを加えた統合インデックスとして、新たにARES Japan Property Index(新AJPI)の提供を開始した。併せて国内初のコア・ファンドインデックスであるARES Japan Fund Index(AJFI)の提供も開始した。
旧AJPIは市場規模が大きい非上場・私募ファンド不動産市場がカバーできていなかったことから、国内不動産投資市場を代表する不動産投資インデックスのスタンダード提供目的に、有力不動産投資顧問会社や信託銀行等によるワーキンググループを設置し、検討を進めてきたもの。
新AJPIは、国内不動産に投資を行なうコア・ファンドが保有する投資用不動産の運用実績をユニバース(母集団)とした不動産投資インデックス。ある投資期間内のインカム収益と、当該期間の保有不動産価格の変動をベースとしたキャピタル収益の多数のデータをユニバースとして、インカム・リターンとキャピタル・リターンを加重平均して指数化した。
AJFIは、コア・ファンドの運用実績をユニバースとしたファンドインデックス。ファンドの運用会社からデータ提供される私募・非上場ファンドの運用実績と、純粋なコア・ファンドとして位置づけられるJREITの運用実績から得られる、ファンドとしてのインカム・リターンとキャピタル・リターンを加重平均して、指数化した。
公開時点では、物件ベースで、年金が関連する私募ファンド1兆円、JREIT8兆円。これはコア投資市場である25兆円のカバー率約36%程度で、ARESでは当面50~60%をめざしユニバースを拡大させる考え。
両インデックスは、ARESのインデックス専用ホームページ(http://index.ares.or.jp)より無償でダウンロードが可能。