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東京・東雲で環境・防災強化の新コンセプトタワーマンション/三井不動産レジデンシャル

「パークタワー東雲」完成予想図
タワー内6ヵ所に設けられた2層吹き抜けの「ソラプラザ」には、各種共用施設を設置。通常集約する共用施設を建物に分散することでコミュニティを活性化するほか、非常時には災害対策拠点として活用する。また、建物中央部に風と光を導くことで自然の心地よさを生かす目的もある
モデルルーム内部。建物は長期優良住宅認定を受けたSI仕様で、将来のリフォームが容易

 三井不動産レジデンシャル(株)は、分譲タワーマンション「パークタワー東雲」(東京都江東区、総戸数585戸)を、11月中旬から発売する。

 同物件は、りんかい線「東雲」駅徒歩7分に立地する、地上43階建てのタワーマンション。同社が7月に打ち出した分譲マンションの新たなコンセプト「レジデンシャルスマート」の第1弾。同ビジョンに基づき、環境負荷を低減する「環境共創プログラム」と居住者の安全安心を築く「複層防災プログラム」を導入している。

 建物は、同社2物件目となる長期優良住宅仕様で、SI構造、免震構造を採用。マンション最大級の76kWの太陽光発電設備、96kWhの蓄電池、72時間稼働の非常用発電設備で災害時の電力供給を確保する。また非常時は、カーシェア用の電気自動車からも電力を給電する。

 「空に伸びた街づくり」をテーマに、通常はまとめて設置されることの多い共用施設を、マンション全体、6ヵ所に分散させ、住民のコミュニティを生むほか、災害時の災害対策拠点として活用する。併行して、防災イベント開催や防災ツールの配布、各種イベントプログラムなどを実施することで、防災時の共助活動を円滑に行なえるコミュニティを醸成していく。

 また、建物中央を吹き抜けとし、5、6層置きに建物中央に風と光を取り入れる「ソラプラザ」「ソラテラス」を設け、建物全体に風の流れを生み、住戸のエネルギー消費を軽減する。

 住戸は、2LDK・3LDK、専有面積55~90平方メートル。予定販売価格は2,978万~6,960万円、予定最多価格帯は4,900万円台、坪単価約230万円。これまでに資料請求4,600組、1,000組のモデルルーム来場者を集めている。

 23日会見した、同社都市開発一部長の山田貴夫氏は「東日本大震災を受け、1年半かけて新しいマンションの基準を作り上げた。当マンションはそのモデルプロジェクトとなる。また、大きな空、青い海、豊富な緑を享受できる立地を最大限に生かした」などと語った。


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