日本土地建物（株）は29日、同社が建設中のオフィスビル「日土地虎ノ門ビル」（東京都港区）が、環境性能を評価するCASBEEの最高評価「Sランク」を取得したと発表した。
CASBEEとは、建物の環境性能を総合的に評価する制度で、（一財）建築環境・省エネルギー機構の建築環境総合性能評価システムのこと。CASBEEの評価項目であるBEE値で4.0の高い評価を受け、最高評価「Sランク」を10月12日付で取得したもの。
同ビルは鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造地上11階地下1階、塔屋2階建て。敷地面積約1,537平方メートル、延床面積約1万1,508平方メートル。2012年3月に着工し、13年9月の竣工予定。
今回の評価では、（1）環境配慮型オフィスビルをキーワードに環境・省エネ、耐震性、災害対策、更新性・長寿命、快適性、魅力的なデザインの6つをコンセプトにしている点、（2）周辺の再開発事業地区と連携して将来の開発を見据えた配置計画としている点、（3）全館LED照明の採用やエネルギー使用状況を入居者が直接確認できるシステムの導入等、多くの優れた環境配慮・省エネの技術を取り入れている点、などが高く評価された。
なお、同ビルは、12年5月に不動産の認証評価制度「LEED Core＆Shell」において「Gold」の事前認証を取得しているほか、9月には優れた不動産を選定・認証する「DBJグリーンビル認証」において最高ランクである「Platinum2012」（プラン認証）を取得。また、東京都建築物環境計画書制度における「最高ランク」の評価を得る予定であり、多くの環境評価認証を取得する予定。