三菱地所(株)は10月31日、2013年3月期第2四半期決算(連結)を発表、マスコミ向けに説明会を開催した。
当期(12年4月1日~9月30日)は、営業収益4,359億3,200万円(前年同期比9.5%増)、営業利益584億900万円(同24.4%増)、経常利益460億6,400万円(同43.7%増)、当期純利益248億4,500万円(同183.0%増)となった。
主力のビル事業は、1月に竣工した「丸の内永楽ビルディング」の稼働やアウトレット増床などによる賃貸収入の増加などが寄与し、営業収益は2,232億3,700万円(同2.1%増)となったものの、営業利益は590億900万円(同▲3.3%)にとどまった。
住宅事業では、前年同期の震災の影響による落ち込みから回復、マンションの売上計上戸数が1,847戸(同831戸増)と大幅に増加したことで、営業収益1,448億5,900万円(同71.3%増)と大幅増収となった。また、売上増に加え粗利益率の改善により営業利益は29億900万円(前年同期:営業損失91億3,300万円)と黒字化した。
説明会の席で常務執行役員の加藤 譲氏は「マンションはファミリー層を中心に底堅いニーズがある。粗利改善はコスト削減、人員の効果的活用などによるもの。今後は都心部を中心に通勤圏に範囲を拡大して選別しながら用地仕入れを行なっていく」と述べた。
なお、通期については、前回発表時と変更なく、営業収益9,340億円、営業利益1,340億円、経常利益1,050億円、当期純利益500億円を見込んでいる。