旭化成ホームズ(株)は1日、2013年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(12年4月1日~9月30日)の連結売上高は2,130億円(前年同期比6.5%増)、営業利益188億円(同5.3%増)となり、第2四半期累計で過去最高の業績となった。
主力の建築請負部門(旭化成ホームズ)は、エネルギーを世帯間でシェアする設備を装備した二世帯住宅「へーベルハウス&NICO(アンド ニコ)」や、新たな家族同居を提案する「へーベルハウス2.5世帯住宅」などを発売。また、ペット共生型賃貸住宅「へーベルメゾン+わん+にゃん」も順調に推移、子育て共感賃貸住宅「へーベルメゾン母力(BORIKI)」のプロトタイプも竣工し、入居希望者からの高い評価を得るなど順調に推移した。積極的な商品展開により受注拡大に努めるとともに、好調に推移した前年の受注残を着実に竣工させたことから、売上高が前年同期比119億円増加の1,578億円 (同8.1%増)、受注高が前年同期比181億円増加の2,075億円(同9.5%増)となった。
一方、不動産部門(旭化成不動産レジデンス(株))では、11年第3四半期から開発営業本部の分譲事業を不動産部門に統合したことで、売上高44億円となった。賃貸管理事業は、建築請負部門における賃貸住宅の販売が順調に伸びたことを受け、一括借り上げ戸数が約4万5,600戸まで伸びて、売上高233億円(前年比10.5%増)となった。この結果、全体では、売上高70億円増加の288億円(同31.9%増)、営業利益は4億円増加の11億円(同60.7%増)となった。
また、リフォーム部門(旭化成リフォーム(株))は、太陽光発電などの環境対応型商品や空間提案型の大型改装工事などを中心に改築・改装・設備系工事の受注拡大に努めたことで、受注高は前年同期比37億円増加の243億円(同18.1%増)となり、過去最高の実績に。売上高も前年同期比38億円増加の216億円(同21.3%増)、営業利益も4億円増加の26億円(同20.7%増)となり、いずれも過去最高となった。
2日に行なわれた会見で、同社代表取締役社長・平居正仁氏は「想像以上に受注が伸びており、過去最高の業績となった。当社は1人当たりの生産性が高いことが強み。受注は人の数ではなく、人の質で決まる。今後も社員を育てていき、建築請負事業を中心にしっかりと商品開発などに取り組んでいきたい」などと述べた。
なお、通期は見通しを修正し、それぞれ過去最高となる連結売上高4,860億円、営業利益520億円を目指していく。