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将来の介護について、約7割は具体的にイメージできず/オリックス・リビング調査

 有料老人ホーム・高齢者住宅を運営するオリックス・リビング(株)は、10月4~5日にかけて、全国40歳代以上の男女を対象に実施した「介護に関する意識調査」の結果を発表した。サンプル数は1,238で、今回で5回目の調査。

 「家族の介護をする上で不安を感じるか」の質問には、「不安を感じる」が40.7%、「やや不安を感じる」が45.3%と、約9割が不安を感じていると回答。しかし、「将来の介護についてどう考えているか」については、「まだ何も考えていない」が68.4%と、約7割が具体的にイメージできていないことが分かった。

 また、「配偶者を介護したいか」との問いでは「介護したい」が46.7%、「介護したい気持ちはあるが、現実を考えると難しい」が28.6%で、約8割が介護したいという意向に。介護したいと思わないと回答した人は、男性16.7%、女性34.7%となり、夫婦間の意向に違いが出る結果となった。

 「認知症を発症し、大切な人を忘れてしまった場合」については、「施設に入る」と回答した人は76.6%。男女別にみると、女性が85.5%、男性が69.3%となり、女性よりも男性のほうが大切な人からの介護を希望する結果に。

 なお、2011年10月より登録が開始された「サービス付き高齢者向け住宅」については、「聞いたことがある」が64.0%、「知らない」が28.2%。「詳しく理解している」は7.8%にとどまった。


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