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東京・本郷で「カスタムオーダー」採用第1号マンションを竣工/住友不動産

「シティハウス本郷三丁目」外観
モデルルーム内部。カスタムオーダー対応住戸は、水回りや収納・コンセントなど竣工検査で求められる最低限度の仕上げにとどめ、竣工後約半年間にわたり、間取りやカラーリングのチョイスを可能としている

 住友不動産(株)は5日、今年2月から23区中心に導入を開始した「カスタムオーダーマンション」初の竣工物件となる「シティハウス本郷三丁目」(東京都文京区、総戸数56戸)を報道陣に公開した。

 「カスタムオーダーマンション」は、新築分譲マンションで希望の住宅を選んだ後に、最大13種類の間取りと、3種類のインテリアカラーを選べるシステム。従来は対応が難しかったキッチンやバスルーム等水回り位置の異なる間取りの選択を可能にし、建物完成後でも約半年間にわたり、無償で好みの間取りやインテリアカラーを選べる。

 「シティハウス本郷三丁目」は、東京メトロ丸の内線「本郷三丁目」駅徒歩5分に立地する、地上15階建てのマンション。1期36戸(完売)は全戸、最大7種類の間取りと3種類のカラーリングが自由に選べるカスタムオーダーで対応。19戸がカスタムオーダーで間取りを変更した。また、今月末から販売する2期についても、約半数を水回りや収納、電気工事など竣工検査が求める最低限の施工を済ませた状態で販売。水回りを除いた間取りの変更や、カラーリングの変更を受け付けていく。

 これまでに発売された今年度竣工予定の「カスタムオーダー」対応のマンションは、9物件961戸。来年度竣工物件としてさらに9物件994戸があり、今期首都圏で分譲する3,000戸のうち、約2,000戸がカスタムオーダー対応となる。今後も、首都圏の全販売マンションの3分の2は「カスタムオーダー」対応としていく方針。

 同日会見した、同社マンション事業本部東京事業所営業課長の遠藤 毅氏は「このシステムにより、竣工した建物の良さを確認していただいてからでも、間取りやカラーリングを選ぶことができる。このシステムが売れ行きに直結するということはないが、満足されたお客様の口コミで広まり、ブランドイメージ向上につながっていくことを期待している」などと語った。


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