サンフロンティア不動産(株)は8日、2013年3月期第2四半期決算の発表に伴い説明会を実施した。
当期(12年4月1日~9月30日)の売上高は、41億6,900万円(前年同期比24.5%増)、営業利益8億3,400万円(同163.1%増)、経常利益7億9,500万円(同178.6%増)、当期純利益10億3,900万円(同308.4%増)。
主力の不動産再生事業では、賃貸事業において、14年5月に賃貸用ビル4棟を売却した影響で賃貸収入は減少したものの、リプライニング事業においては3物件の売却を完了、売上高は23億7,400万円(同▲2.4%)とほぼ横ばいであったが、市況回復の後押しもあり利益率が改善したため、セグメント利益は6億5,500万円(同44.0%増)を計上した。
売買仲介事業でも不動産市場の取引の活発化に伴う取引量の拡大や大型物件の成約が寄与し、売上高8億2,700万円(同79.2%増)、セグメント利益7億4,300万円(同91.9%増)と大幅な増収増益を達成した。
今後は不動産サービス事業で基盤を築きつつ、不動産再生事業で損失を出さないリスク管理体制を築くことで、バランスのとれた事業構造へシフト、確実で安定的な成長を目指す。また、東京が市場という強みを活かして海外も視野に入れ、不動産のあらゆるサービス機能を社内で一元化、付加価値の高い複合的なソリューションサービスを展開していくことで他社と差別化を図るとした。
同社代表取締役社長の堀口智顕氏は、説明会で「東京は大変魅力的なまちになってきている。この東京を中心に東アジア、アセアンでも事業を展開し、世界一お客さまに愛され選んでいただける不動産会社になるべく、強い決意で目標に向かっていきたい」などと述べた。
なお通期では、売上高105億円、営業利益16億円、経常利益15億5,000円、当期純利益17億円を見込んでいる。また13年3月期の1株あたりの年間配当金予想を、前回予想(8月9日)の400円から700円と上方修正した。