(一社)東京ビルヂング協会は15日、知的照明システム推進協議会と共催で「知的照明システム『体験・見学セミナー』」を開催した。
知的照明システム推進協議会は、必要な場所に必要な明るさと光の色を提供する知的照明システムの開発と国内での普及を促進することでシステムの高機能化、高信頼性化、ならびに低コスト化に寄与することを目的に4月に設立された団体。(社)日本ビルヂング協会のほか、ディベロッパーや照明器具会社等、49者が会員となっている。
今回のセミナーでは、二子玉川ライズオフィス「カタリストBA」の設備を活用しながら、調光調色型2色LED照明器具による知的照明実演・体験や同システムの仕組みの解説等を実施。オフィスシーンにおいても、会議の内容によって照度等を変えることで、心理的な効果が表れること等を実演した。
続いて同志社大学理工学部教授の三木光範氏が、具体的事例を交えながら知的照明システムの効果を解説。省エネ思考の普及から標準的な照度や色温度が低くなっているものの、職業によって最適な照度が異なるため、各個人が選択できる環境が理想であるとし、「心地よいと感じる照度が心身に及ぼす影響は大きい」などと語った。