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定置用蓄電池市場規模、12年度は約70万kWh/矢野経済研究所

 (株)矢野経済研究所は15日、「定置用蓄電池(ESS)市場に関する調査結果 2012」の調査結果を発表した。定置用蓄電池(ESS)とは、鉛電池、リチウムイオン電池(LIB)、ニッケル水素電池、レドックスフロー電池、Na-S電池の5種類の蓄電池で、定置用のものを指す。

 2012年度の定置用蓄電池市場規模(メーカー出荷容量ベース)は、前年度比16.8%増の70万8,585kWhと予測。ハウスメーカーの販売強化により、一般家庭向けにLIBを採用したピークシフト/ピークカット・バックアップ用蓄電システムが急伸したほか、3月より申し込みを開始した経済産業省による助成金「定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業費補助金」(12~14年度)なども追い風となったと分析している。

 今後は、ピークシフト/ピークカット・バックアップ用(業務用、一般家庭用)が成長を支え、15年度の同市場規模は126万542kWhまで伸張すると予測した。20年度には、1,149万9,980kWh(15年比で812.3%)にまで増加すると予測した。なお、需要分野別では、同年のメーカー出荷容量の7割以上をグリッド用(系統安定化用途)が占めると予想している。


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