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社員の被災地応援ファンドへの出資に対し、応援金負担へ/三菱地所

 三菱地所(株)は19日、東日本大震災被災地支援の一環として、マッチングギフト制度を活用し、ミュージックセキュリティーズ(株)が組成・運営する「セキュリテ被災地応援ファンド」への社員出資に対して、会社として応援金を負担すると発表した。

 マッチングギフトとは、企業や団体などが社会貢献を目的として寄付や義援金を募る際、寄せられた金額に対して企業側が一定比率の額を上乗せし、寄付金額を増やした上で寄付を行なう仕組み。
 「セキュリテ被災地応援ファンド」は、東日本大震災から立ち上がる事業者を応援するファンド。事業者は事業の再建・復興のために必要な資金を集めることができ、1口1万500円のうち、半分が出資金、半分が寄付で、出資金に対して売上金額に応じた分配金が払われるもの。
 ミュージックセキュリティーズは、これまでに被災企業36社のファンドを組成し、全国の延べ2万4,000名を超える人から、約8億6,500万円の再建資金を集めてきた。現在も、15社のファンドを募集している。なお、「セキュリテ被災地応援ファンド」におけるマッチングギフト制度の導入は、今回が初の試みとなる。

 三菱地所は、「セキュリテ被災地応援ファンド」の設立主旨に賛同し、立ち上げ当初からサポート企業として協力。これまでに、被災地ボランティアツアーにて、盛屋水産を訪問し、牡蠣の養殖笩づくりなどを行なっている。今回のマッチング制度の導入により、社員の被災地支援に対する意識啓発を行ない、より一層、会社と社員が協力して長期的に被災地支援に取り組んでいくことを目指す。


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