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新築マンション見学数、購入者は非購入者の約2.6倍/リクルート調査

調査結果を説明する、同社SUUMOカウンター推進室事業企画グループ グループマネージャー・斉木健司氏

 (株)リクルート住まいカンパニーは4日、「スーモカウンター利用者調査・新築マンション編 2012年度秋版」を発表した。

 スーモカウンターとは、アドバイザーが中立の立場で、顧客に合った新築マンションや注文住宅の工務店、ハウスメーカーを紹介するサービス。今回のアンケートの調査期間は、11年10月から12年9月までの1年間。調査対象は、同サービスを利用した新築マンション検討者のうち、同サービスで紹介された新築マンションを見学した後に実施された「モデルルーム見学後アンケート」に回答した2,008組(購入者676組、非購入者1,332組)。回答数は4,923件で、購入者の購入物件に関するものが594件、非購入物件に関するものが1,278件、非購入者の非購入物件に関するものが3,051件。

 新築マンション見学数では、購入者の見学物件数の平均が3.1となり、非購入者の見学物件数の平均1.2の約2.6倍という結果となった。
 購入者と非購入者の興味がある項目はいずれも「価格」(購入者:79%、非購入者:76%)、「最寄り駅からのアクセス」(購入者・非購入者ともに60%)、「通勤アクセス」(購入者:50%、非購入者:46%)がトップ3を占めた。 
 購入者の興味ある項目と満足度を予算帯別に見ると、「4,000万~5,000万円」、「5,000万円~」で「通勤アクセス」への興味が購入者全体に比べて低い傾向が見られた。一方で、購入物件の「周辺環境」の満足度が非購入物件の満足度を上回った。ファミリータイプが中心になる価格帯では、「通勤アクセス」を妥協し、子育て環境を重視する傾向が見られた。 

 同社SUUMOカウンター推進室事業企画グループ グループマネージャーの斉木健司氏は、「分析の結果、購入者は『価格』『通勤アクセス』などの妥協や変更がしづらい条件で絞り込むことで候補物件を増やし、数多くのマンションを見学していることが分かった」などと説明した。


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