積水化学工業(株)住宅カンパニーは、凸版印刷(株)、(株)早稲田環境研究所(WEI)と共同で、環境省採択の「平成24年度HEMS(Home Energy Management System)利用の価値向上のための調査事業」を、12月中旬より本格的に実施すると発表した。
CO2排出量やエネルギー消費量の「見える化」により、5~10%のCO2削減効果があるが、現在は、HEMSの普及が不十分であり、保有家庭も十分に活用できていない。環境省は、HEMSを通じたより効果的なCO2削減アドバイスを生活者に提供していくとともに、CO2削減ポイントといったインセンティブを付与することができる自立的なシステムモデルの早期構築を目指しており、同事業は、その一環としてHEMSの普及促進や継続利用を促すモデルの構築、HEMSデータの利活用についてその可能性を検証するもの。
全国のエネルギー消費傾向を整理するために、すでにHEMSを保有している世帯から約1,000世帯程度のモニターを募集。データを幅広く収集する。さらに、より詳細な分析のために約20世帯程度のモニターを募集し、世帯の属性データだけでなく生活行動調査等の詳細な非電力データを収集する。その他、HEMS事業者の市場動向を整理するとともに、HEMSを導入する生活者へのヒアリングによって、より効果的なCO2削減のアドバイス等を実施していく。
なお、事業期間は3年間。