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暗めの照明でも読み書き、団らん・リラックスに影響なし/LIXIL住宅研究所調査

 (株)LIXIL住宅研究所は20日、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授指導のもと行なった「住宅空間における照明の効果実験」の結果を発表した。

 今回の実証実験は、同社の実験住宅「次世代スマートハウス“GURU GURU”」で2012年2月14~24日、6月26日~7月6日に行なったもの。大人(35~46歳)40名、子供(10~12歳)39名を対象に250~600lx(ルクス)の明るさの違う4つの空間で被験者に計算問題、認知テスト、アンケート、心電図の計測をし、それぞれの明るさにおける「作業効率」「気分の変化」「自律神経系の指標(緊張・精神的ストレス・リラックス状態を反映)」を調査した。
 その結果、JIS(日本工業規格)で「読書・勉強」に必要とされている500~1,000lxより暗い250~350lxの明るさに抑えても、「作業効率」「気分の変化」「自律神経系の指標」に影響がないことが実証されたという。

 実験の結果を受けて同社は、昨今の電気料金値上げの流れも踏まえ、従来の照明計画提案を見直すと共に、顧客のライフスタイルに合った心と体にやさしいエコな暮らしを実現できる照明提案の確立を目指すとしている。


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