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耐震構造と制震構造の実大実験を実施/アイフルホーム

「耐震構造体」加振全景(左)、「耐震+制震の構造体」加振全景(右)

 (株)LIXIL住宅研究所 アイフルホームカンパニーは、10月24~11月8日に掛け(独)防災科学技術研究所(つくば)内の大型耐震実験施設において、耐震構造と制震構造の実物大実験を実施した。

 実験を行なったのは、「グランドスクラム構法」の構造体(耐震構造体)と、「グランドスクラム構法」に「次世代制震システムEVAS」を加えた構造体(耐震+制震の構造体)の2種類。それぞれの構造体について、阪神・淡路大震災クラス(震度6強~7クラス)の自身を繰り返し加振した。

 「耐震構造体」では、加振10回の実験で内装と構造体に損傷が生じたものの、倒壊には至らなかった。「耐震+制震の構造体」では、内装に一部損傷が生じたものの、構造体に目立った損傷はみられなかった。

 また、加振1回目の建物の変形量では、「耐震+制震の構造体」は、「耐震構造体」比でおよそ2分の1に低減される結果に。さらに、10回の加振に対し、1回目と10回目で建物の変形量が大きく変わらなかったことから、「耐震+制震の構造体」が繰り返しの地震に強いことが明らかになった。


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