不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

東京・日本橋に、BCP対策と環境重視したビルを竣工/三井不動産

「日本橋アステラス三井ビルディング」外観。南西部には、薬草として使用できる草花を配した「薬ガーデン」を設置するなど、緑化にも配慮している
オフィスフロア。専有部照明のLED化は、同社初の試み
江戸の粋を感じさせる「裏勝り壁」

 三井不動産(株)は9日、アステラス製薬(株)と共同で事業を進めてきたオフィスビル「日本橋アステラス三井ビルディング」(東京都中央区)を竣工。報道陣に公開した。

 同物件は、同社が開発を進める「日本橋再生計画」の一環で、「江戸桜通り」と「昭和通り」の結節点に位置。敷地面積2,365平方メートル、延床面積2万7,446平方メートル。地上17階地下2階塔屋2階建てで、1~3階が店舗、4~17階のオフィス部分は、全フロアをアステラス製薬が本社として使用する。

 建物は、ハニカムダンパーを分散配置した制震構造を採用。地震発生後速やかに建物の安全性を確認できる「被災度判定システム」の導入や、72時間対応の非常用発電機(従前の48時間から延長)の採用など、BCP対応を強化した。
 また、共用部・専用部に約3,000個のLEDを標準採用。湿度がコントロールされ、快適感が損なわれにくくなる空調機「クールビズ空調」も導入し、標準的なオフィスビルと比較してCO2排出量約40%の削減を実現する。

 オフィス基準貸室は、バリアフリー設計を採用した約310坪の整形無柱の空間。オフィスエントランスの壁は、裏地を強調したファッションデザイン手法「裏勝り(うらまさり)」で、江戸の粋を表現。緑化にも配慮し、敷地内の南西部分には、実際に薬草として使用できる草花を配した植栽帯「薬ガーデン」を設置した。

 同社ビルディング事業一部事業グループ長の金谷篤実氏は、「現在、賃貸ビルでは取得実績がない、米国グリーンビルディング協会が所管する認証制度『LEED-CS』ゴールドランクを申請中。3月中の取得を目指したい」などと述べた。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら