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住宅景況判断指数、全部門前年比2桁増でプラス幅拡大/住団連調査

 (社)住宅生産団体連合会(住団連)は25日、低層住宅に関する経営者の住宅景況感調査(1月度)結果を発表した。住団連および住団連団体会員の法人会員18社のトップに対し、戸建注文住宅、戸建分譲住宅、低層賃貸住宅、リフォームの4カテゴリについてアンケート調査したもの。

 2012年度第3四半期(12年10~12月)実績の景況判断指数は、前年同期比で総受注戸数・総受注金額ともにプラス64ポイント(前年同期:総受注戸数プラス50・総受注金額プラス61)と、受注戸数は7期連続、受注金額は12期連続のプラスとなった。
 「政治・経済の不透明感から買い控え傾向」という弱気な声があるものの、「前年超えで全体的に好調」「太陽光発電の固定買い取り制(平成24年度制度)の申請期限が近付き、建物受注を後押し」「消費税増税前駆け込み需要の本格化、震災復興需要等の要因があり好調」と、全体的には市場のプラス基調が継続しているとのコメントが多く見られた。

 事業部門別では、戸建注文住宅では、受注戸数・受注金額ともにプラス66ポイント(同:受注戸数プラス33、受注金額プラス40)となり、受注戸数が13期連続でプラスを継続。戸建分譲住宅では、受注戸数プラス18、受注金額プラス32ポイント(同:受注戸数プラス38、受注金額プラス29)と、ともに3期プラスが継続した。低層賃貸住宅では受注戸数・受注金額ともにプラス75ポイント(同:受注戸数プラス50、受注金額プラス54)と、戸数・金額ともに9期連続して大幅なプラスに。リフォームでは受注金額プラス64ポイント(同:受注金額プラス60)と前期比大幅増が継続。全部門で前年比2桁増となり、プラス幅がさらに拡大した。

 12年第4四半期(13年1~3月)の見通しは、戸建注文住宅で受注戸数プラス69、受注金額プラス66ポイント。戸建分譲住宅で受注戸数・受注金額ともにプラス55ポイント。低層賃貸住宅で受注戸数・受注金額ともにプラス71ポイント。リフォームで受注金額プラス64ポイントに。総計では、総受注戸数プラス67ポイント、総受注金額プラス64ポイントと、いずれも引き続き大幅なプラスの見通しとなった。


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