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「スマートマンション」の供給加速。15年度に400戸規模に/パナホーム

「マジェスティハウス新宿御苑パークナード」完成予想図

 パナホーム(株)は、パナソニックグループのエネルギー技術と同社の戸建住宅ノウハウを融合した「スマートマンション」の供給を本格化する。現在販売中の「マジェスティハウス新宿御苑パークナード」(東京都新宿区、総戸数195戸)を皮切りに、首都圏・中部圏・近畿圏へと展開。2015年度に、約400戸の供給を目指す。

 同社のスマートマンションは、パナソニックが提唱する「Eco&SmartSolutions」をベースに、「環境配慮(エネルギー)」「安全・安心(セキュリティ)」「健康・快適(コミュニティ)」を3本柱に設備機器・ユーザーサービスを盛り込み、差別化していく。

 「マジェスティハウス新宿御苑パークナード」は、都営大江戸線「国立競技場」駅徒歩7分に立地する、地上10階建てのマンション。野口英世記念会館と隣接する既存マンション3棟を、等価交換方式により一つのマンションへ建て替えるもの。地権者への還元率は平均50%。全195戸のうち、70戸が地権者住戸となる。

 建物屋上に、10kwの太陽光発電パネルを設置。15kwhのリチウムイオン蓄電池を使い、夜間の共用部分の補助電力を供給するほか、非常用発電機とともに災害時のバックアップ(エレベーター、給水ポンプ)を行なう。また、全戸にパナソニック製のHEMSを採用。エネルギーの見える化を行なうほか、共用部・専有部のダウンライトをLED化している。

 住戸は、1LDK~3LDK43タイプ、専有面積約47~約127平方メートル。新宿御苑を望む高層部20戸をプレミアム住戸として、建具類のグレードをアップ。一部をフルオーダーメイド対応としている。販売予定価格は、4,900万~1億1,300万円台。予定坪単価400万円。プレミアム住戸は、12年末より販売を開始しており、20戸中16戸が販売済み。坪単価約480万円。

 同社は、スマートマンションを「パークナード」ブランドで全国展開。現在、「南麻布」(東京都港区)「元麻布」(同)「目黒」(東京都目黒区)、「覚王山」(名古屋市千種区)、「江坂垂水町」(大阪府吹田市)、「奈良町」(奈良県奈良市)、「潮芦屋」(兵庫県芦屋市)、「牛田旭」(広島市東区)などで計画している。29日会見したパナホーム代表取締役社長の藤井康照氏は「分譲・マンション事業は、次期中期計画の新しい柱の一つと認識している。この新宿御苑を、スマートマンションのフラッグシップと位置付け、15年度には売上高約200億円規模にもっていきたい」などと語った。


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