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前期の「赤坂パークビル」売却の反動減で減収減益/三菱地所13年3月期第3四半期決算

 三菱地所(株)は4日、2013年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。

 当期(12年4月1日~12月31日)は、営業収益6,549億7,600万円(前年同期比2.5%減)、営業利益876億3,500万円(同15.5%減)、経常利益692億1,900万円(同16.5%減)、当期純利益339億200万円(同34.6%減)。

 主力のビル事業は、12年1月に竣工した「丸の内永楽ビルディング」の収益等が寄与したものの、前年同期に「赤坂パークビル」の売却収入を計上したことから、営業収益3,305億1,300万円(同15.3%減)、営業利益836億3,500万円(同28.2%減)の減収減益に。

 住宅事業では、「ザ・パークハウス追浜」(神奈川県横須賀市)、「ザ・パークハウス三軒茶屋タワー」(東京都世田谷区)などの売上計上戸数が大幅に増加し、営業収益2,201億2,100万円(同38.5%増)、営業収益60億3,400万円(同:営業損失78億5,800万円)となった。

 説明に当たった同社広報部長の高野圭司氏は、「マンション事業は、震災の影響で前年同期の竣工・引き渡しが少なかったが、本年は平準化し、売上計上戸数が大幅に増加した。販売状況は引き続き堅調で、今後もファミリー層の需要を中心に底堅く推移していくと見ている」などと語った。

 通期では、営業収益9,340億円、営業利益1,340億円、経常利益1,050億円、当期純利益500億円を見込む。


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