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サステナブル住宅賞の入賞作品9点を表彰/建築環境・省エネルギー機構

国土交通大臣賞(新築部門)受賞作品「南禅寺の家」(京都府京都市)の外観
国交通大臣賞(改修部門)受賞作品「芝山町の農家」(千葉県山武郡)の外観

 (一財)建築環境・省エネルギー機構は18日、第5回サステナブル住宅賞の表彰式を東海倶楽部(東京都千代田区)で開催した。

 同賞は、住宅の豊さを維持しながら、建物の長寿化、省CO2、省エネルギー、省資源、資源循環など環境負荷低減に配慮したサステナブル住宅を顕彰することで普及促進を図り、サステナブル社会の構築と地域温暖化政策に寄与することを目的としたもの。

 新築部門、改修部門のそれぞれに賞を設け12年10月に募集を行ない、新築部門で23点、改修部門で7点の応募があった。審査の結果、国土交通大臣賞、(独)住宅金融支援機構理事長賞、(一財)建築環境・省エネルギー機構理事長賞および優秀賞など9点が入賞した。
 
 新築部門では、国土交通大臣賞に伝統的な土壁の熱容量を活かして、断熱・保温、集熱、蓄積の3要素をバランスよく保ったことが評価され「南禅寺の家」(京都府京都市)が、改修部門では、成田空港の着陸ルート上にある200年以上の古民家を「防音対策」「3世代が暮らせること」「代々受け継いできたこの農家を、新しい世代へ残していけること」「新世代の新しい暮らしが出来ること」などの施主の希望に応え改修がなされたことが評価され、「芝山町の農家」(千葉県山武郡)がそれぞれ受賞した。

 同機構理事長の村上周三氏は冒頭の挨拶で、「現在日本はエネルギーについて大変な供給危機の状況に置かれている。住宅建築分野でこのような活動を一層積極的に行ない、サステナブル住宅の普及促進を通じて社会に貢献していきたい」などと述べた。

 入賞作品の詳細はホームページを参照。


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