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世界のAグレードオフィス、2013年下期に取引活発化と予測/JLL調査

プロパティクロック

 ジョーンズ ラング ラサール(JLL)は19日、世界のオフィス賃料動向を示す分析ツール「プロパティクロック(不動産時計)2012年第4四半期」を発表した。

 「プロパティクロック」とは、JLLが四半期ごとにまとめている市場レポート「Global Market Perspective」をもとに、世界の主要都市の賃料動向を時計に見立てて「見える化」したもの。
 賃料がおおむね(1)賃料下落の加速、(2)賃料下落の減速(底入れ)、(3)賃料上昇の加速、(4)賃料上昇の減速(頭打ち)というサイクルで変動することを前提に、現在の賃料がそのサイクルのどこに位置するかを表示することで、世界主要都市の賃料サイクルを捉えるもの。

 「Global Market Perspective 2013年第1四半期」によると、世界のAグレードオフィス(各都市の中心業務地区にあり、貸床面積・基準階面積・建物高さ等一定の水準を満たすグレードの高いオフィスビル)の賃貸市場は、ビジネス環境の改善により、13年下期には取引がより活発になると予想。供給面は高品質な物件が不足がちで、世界のいくつかの都市では13年から14年にかけて賃料が急上昇する可能性もあるとしている。

 東京市場については、昨年12年第2四半期に4年ぶりにAグレードオフィス賃料が上昇に転じており、13年は新政権による景気刺激策および金融緩和策等の影響で上昇していくと予測している。


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