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東京・大手町の大規模オフィスビル着工、国際ビジネスセンター目指す/三菱地所、JXHD

「(仮称)大手町1-1計画A棟」外観イメージパース。右手がA棟
地鎮祭にて斎鍬を行なう三菱地所会長・木村惠司氏(右)とJXホールディングス会長・木村 康氏(左)

 三菱地所(株)は20日、JXホールディングス(株)と共同で開発を進めている「(仮称)大手町1-1計画A棟」の新築工事を着工した。

 同プロジェクトは、東京都千代田区大手町一丁目の約6,900平方メートルの敷地に、延床面積約10万8,000平方メートルの地上22階地下5階塔屋2階建ての事務所および店舗を建設するもの。隣接地で三菱地所が推進している「(仮称)大手町1-1計画B棟」と一体で、都市再生特別地区の都市計画決定を受けている。
 
 開発地は皇居東御苑や皇居外苑濠の豊かな水と緑を臨み、隣接するB棟経由で地下路線が乗り入れる「大手町」駅に直結。1フロア当たりの面積を約2,750平方メートルとする等、大手町エリアでも最大級の大型オフィス空間を実現し、国際金融拠点「大手町」にふさわしい建物とする。

 環境ビジネスを行なう国内外の企業・人材の情報交換・マッチングを促進する拠点となる“ビジネス・エコシティ・センター”や、皇居周辺のランナー向けに多様なサービスを提供する“ランニングステーション”を設置するなど、国際ビジネスセンターとしての機能を強化。さらに都市環境の再構築として、濠水の浄化施設および大型貯留槽の設置や緑豊かなコミュニティ広場の創設等、地域に貢献する取り組みも行なっていく。

 竣工は2015年11月で、竣工後はJXグループの本社機能が入居するほか、三菱地所が賃貸オフィスビルとして運用する予定。

 同日開催の地鎮祭で三菱地所取締役社長の杉山博孝氏は「国際ビジネスセンターとしてふさわしい立地というだけでなく、高機能な仕様とすることで、日本を代表する建物にしたい。また、テナントからのニーズが高まっているBCPについても、大容量非常用発電機の設置や多重的な止水対策を施すなど、さまざまな取り組みを行なっており、各企業の要望に応えることができる」等と語った。


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