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東京のオフィスビル空室率、ほぼ横ばいで推移/三鬼商事調査

 三鬼商事(株)は8日、2013年2月末時点でのオフィスビル市況を発表した。

 東京ビジネス地区(都心5区)の平均空室率は8.57%(前月比0.01ポイント増)と、ほぼ横ばいで推移。大規模ビル2棟が竣工したものの、これらのビルがおおむね高稼働となったことや、既存ビルにも統合などに伴う成約の動きが見られたことにより、空室面積が約2,000坪の増加にとどまり、空室率は極めて小幅な上昇となった。
 2月は新築ビル3棟(延床面積合計約7万坪)が竣工。大規模ビル2棟がおおむね高稼働したため、新築ビルの空室率は23.98%(同0.23ポイント減)に低下した。既存ビルは、大型解約の影響があったものの、統合や拡張移転などに伴う成約の動きが進んだことから、空室率は8.07%(同0.05ポイント減)となった。
 平均賃料(坪単価)は、新築が2万5,500円(同1,109円増)、既存ビルが1万6,327円(同55円減)。
 
 大阪ビジネス地区の平均空室率は10.48%(同1.08ポイント増)。新築ビルが竣工、既存ビルにも新規供給に伴う解約の動きが見られたことから、空室面積が約2万7,000坪増加したことによるもの。同空室率は7ヵ月ぶりの10%台。
 既存ビルの平均賃料は、1万1,301円(同1円減)。


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