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住宅以外へも事業領域拡大。木造独身寮を竣工/スウェーデンハウス

「岩槻独身寮」外観
部屋は8帖の広さ。戸別換気になっている
大広間は、天井高5mの柱なしの大空間。トップライトを採用し、明るく開放感のある雰囲気

 スウェーデンハウス(株)は19日、同社が手掛けた(株)トーモクの岩槻独身寮(さいたま市岩槻区、全46室)を報道陣に公開した。

 同寮は、東武野田線「東岩槻」駅から車で約10分に位置。同社がトーモクから依頼を受け、20年程前に建てられた鉄筋コンクリート造の寮を、2階建て・木造準耐火構造の寮に建て替えたもの。建築面積は1,359平方メートルと、同社が手掛けた木造建物の中では最大規模となる。建築費は約4億円。

 居室は、広さ8畳で、ベッドとクローゼットを設置。ケーブルテレビやインターネットに接続できるほか、壁には画鋲を刺したり、突っ張り棒を付けられる木の板を配している。また、インフルエンザなどの寮内集団感染を防ぐため、各戸ごとに換気設備と空調を装備している。

 40帖の広さの大広間は、シザートラスを使用した、天井高5m、無柱の大空間。壁には、木目調の不燃材を取り入れて、木質感を演出。その他、フリースペースや、大型スクリーンを置いたり、カラオケができる談話室などを設け、寮生同士がコミュニケーションを取りやすいように工夫している。入寮者の親族等が無料で宿泊できるゲストルームも用意している。

 メンテナンスコストを抑えるために、工場塗装の白い木製窓枠や、劣化しにくい外壁を採用。10年間メンテナンスなしできれいな状態を保てるという。また木造では珍しい延焼防止のスチールドアを1階に3ヵ所、2階に2ヵ所設置。屋根には、出力30kWのソーラーパネルも搭載している。

 同社は、これまでに約2万8,500棟の建物を引き渡しているが、そのうち戸建住宅以外の建物は、賃貸住宅、医院併用住宅、店舗など約280棟に過ぎない。同日会見した同社代表取締役社長・岡田正人氏は「戸建住宅で培ったノウハウを活かして、今後は一般住宅だけでなく、さまざまな事業に取り組んでいきたい」などと話した。


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