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新生「歌舞伎座」、4月2日に開場/松竹

「歌舞伎座」外観
客席は3階からでも花道を観ることができる
約4.4mから約16.4mに深くした奈落

 松竹(株)は25日、4月2日に開場する「歌舞伎座」(東京都中央区)を報道陣に公開した。

 「歌舞伎座」は、老朽化により2010年4月から休館、建て替えが行なわれていた。従来の外観はそのままに、後方の土地をオフィスビルタワー「歌舞伎座タワー」として一体的に開発。複合施設「GINZA KABUKIZA」として13年2月に竣工した。

 同施設は、地下2階で東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座」駅に直結。地上29階地下4階建てで、延床面積は約9万4,000平方メートル。1~4階が歌舞伎座劇場、7~29階がオフィスとなる。災害時の帰宅困難者を受け入れるための機能も備えており、約3,000人が3日間程度、非常時に待機できるだけのスペースと食料等を提供する。

 新劇場は、バリアフリーを重視。エレベーター、エスカレーターを新たに導入した。客席は、1~3階まで合計1,808席。一部座席に、新システムの字幕ガイドも導入した。舞台は、間口は27.573m、高さ6.363mと、従前の寸法を受け継いでいる。廻り舞台は、直径(約18m)は同じだが、奈落を約4.4mから約16.4mに深くした。3ヵ所だった舞台上の迫も、1つ奥に増やし、以前より大掛かりな大道具を動かせるようにした。

 また5階には、本物の歌舞伎の衣装や小道具などを展示する「歌舞伎座ギャラリー」や、広さ約450平方メートルの屋上庭園を設置。自由に見学することができる。


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