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JR「川崎」駅前、「ラゾーナ川崎東芝ビル」竣工/野村不動産グループ

「ラゾーナ川崎東芝ビル」外観
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 野村不動産グループの野村不動産(株)とNREG東芝不動産(株)が、兼ねてから共同で開発を進めてきた「ラゾーナ川崎東芝ビル」が竣工した。

 同物件は、JR「川崎」駅から徒歩1分。大型商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」の南西側隣接地に立地するもので、敷地面積9,765.58平方メートル、延床面積10万4,594.45平方メートル、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造地上15階・塔屋1階建てのオフィスビル。事業者はNREG東芝不動産で、プロジェクトマネジメントを野村不動産(株)が行なう。なお、全フロアを一括して(株)東芝へ賃貸する。

 建物をキューブ型にすることで、1フロア2,000坪、800人の社員を収容できるオフィス空間を実現。免震構造や災害時にビル、テナントそれぞれ72時間の電力を供給できる非常用発電機を採用することなどでBCPをサポートする。環境面では全館LED照明とし、空調やエレベータにも省エネ性の高いシステムを採用するほか、エネルギーを見える化し、ビル全体でエネルギーマネジメントシステムを導入。これにより従来のオフィスビルと比べて50%以上のCO2排出抑制を可能とし、DBJ Green Building認証でプラチナ、CASBEE川崎でSランクを取得している。

 野村ホールディングス(株)執行役員中嶋 忠氏は、「この物件はJR川崎駅西口開発の最終章となる開発。これまでも東芝グループとはいくつかの事業を共同で進めてきたが、本プロジェクトは最大の基幹プロジェクトとして、野村グループも総力を挙げて取り組んできた。東芝グループのリレーションと野村不動産の開発ノウハウの相乗効果を通じて、今後長期にわたり保有する資産価値を保つ基幹ビルとなるのではないかと思う」などと述べた。


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