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梅田貨物駅跡地再開発「グランフロント大阪」26日に開業。商業施設は初年度売り上げ400億円目指す

「グランフロント大阪」外観。左から分譲マンション「グランフロント大阪オーナーズタワー」、北館のタワーC、タワーB、南館
「グランフロント大阪」にあるナレッジキャピタル内観
北館9階にある屋上庭園

 三菱地所(株)ほか12社で構成されるうめきた先行開発区域プロジェクト開発事業者は23日、「グランフロント大阪」の一部オープンを3日後に控え、内部を報道陣向けに公開した。

 同プロジェクトは、梅田貨物駅を中心とする約24haの都市再生緊急整備地域内「うめきた」の先行開発区域約7haに、オフィスや商業施設、ホテルや分譲住宅などを整備するもの。
 「グランフロント大阪」は、南館(タワーA)と北館(タワーBとタワーC)、分譲マンション「グランフロント大阪オーナーズタワー」(総戸数525戸)の4棟の高層棟からなる。南館は、地上38階地下3階建て、敷地面積約1万571平方メートル。商業施設、パナソニックセンター大阪、オフィスで構成。北館は、地上38階地下3階建てのタワーBと、地上33階地下3階建てのタワーCからなり、オフィス、ナレッジキャピタルのほか、商業施設、ホテル(215室)・サービスレジデンス(57室)、コンベンションなどで構成。
 分譲マンションは、地上48階地下1階建て、敷地面積約4,666平方メートル。販売価格は3,670万~4億1,500万円。専有面積47.78~300.10平方メートル(1K~3LDK)。4重セキュリティを実現し、災害時に備えて免震構造を採用している。

 延べ約4万4,000平方メートルの店舗面積を有する商業施設は、アパレルショップやセレクトショップ、雑貨ショップ、飲食店など国内外から266店舗が集結する。
 「感性」と「技術」の融合により「新たな価値」を創出する知的創造拠点となる複合施設「ナレッジキャピタル」では、会員制交流サロンや小規模なレンタル可能なオフィスをはじめ、貸会議室、多目的劇場、企業と生活者とのコミュニケーション空間など、さまざまな施設が入居する。

 また、南館と北館の9階屋上には、1万平方メートルを超える屋上庭園を整備。他にもけやき並木や、いちょう並木、敷地内のセットバック空間と歩行回路空間を合わせた幅9mの「せせらぎのみち」など、環境に配慮したさまざまなスペースを設けている。
 また、まちびらきに合わせて、梅田エリア内を巡回するバスやレンタサイクルからなる新しい交通サービス「UMEGLE(うめぐる)」もスタートする。

 なお、4月26日にショップとレストラン、ナレッジキャピタル、パナソニックセンター大阪が開業、6月5日よりインターコンチネンタルホテル大阪が開業する。オフィスは4月上旬より、グランフロント大阪オーナーズタワーは8月上旬より順次入居する予定。

 初年度は2,500万人の来場と400億円の売り上げを目指す。


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