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中層住宅に本格参入。初の5階建て住宅を発売/大和ハウス工業

5階建て住宅商品「skye(スカイエ)」外観イメージ
「首都圏の中層住宅市場に参入するため、5階建て住宅を開発した」と話す大和ハウス工業(株)上席執行役員住宅事業推進部長住宅商品開発管掌の中村 泉氏

 大和ハウス工業(株)は27日、同社初の5階建て住宅商品「skye(スカイエ)」を、首都圏で発売する。

 同社は2012年2月、都市部の狭小地での建て替え層をターゲットにした3階建て住宅「xevo03(ジーヴォ・ゼロサン)」を発売。室内の有効面積の広さが好評で、販売棟数を伸ばしてきた。しかし、3階建て住宅では、必要な床面積を確保できない敷地や、賃貸住宅や店舗なども併用し、土地の持つ資産価値をより有効に活用したいというニーズに応えることができなかった。また、4・5階建ての中層住宅の建設戸数も増加傾向にあり、中でも東京都シェアが年々高くなっていることから、重量鉄骨ラーメン構造の4・5階建て対応住宅を、新たに開発した。

 スカイエは、構造柱に200mm角の角型鋼管を採用、接合部は厚さ22mmの厚肉鋼板を使など耐震性を高めた。壁厚のロスを少なくすることで、一般的な重量鉄骨造比で、各階+1平方メートル有効面積を広めた。強度アップしたフレームで最大6,370mmのワイドスパンとし、柱のない大空間を実現した。外壁は、金物を介して躯体に接続し、建物の重量が壁に直接かからない「カーテンウォール工法」を採用。地震などによって建物が変形しても、外壁パネルが回転し、動きに追従する「ロッキング工法」により、外壁の脱落や大きな損傷を防止する。

 25日会見した同社上席執行役員住宅事業推進部長住宅商品開発管掌の中村 泉氏は「首都圏における中層市場へ本格参入するために、4・5階建て対応住宅を開発した。4・5階建て市場は、多世代住宅の需要の高まりから毎年棟数も増えており、平成23年度は2,713棟、このうち首都圏が43.9%を占めている。市場拡大だけでなく、5階建てにも対応できる技術を示していきたい」などと述べた。

 本体工事価格3.3平方メートル当たり82.5万円台~(税込み)。販売目標は年間100棟。


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