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LPガスでガス・電力を確保する「防災賃貸マンション」着工/スターツCAM

「防災賃貸マンション」の第1号物件(東京都江戸川区)外観イメージ
LPガスを用いた「災害対応型エネルギーシステム」の概念図
「災害対応型エネルギーシステム導入によって、より安心・安全な住宅提供をしていきたい」と語る同社専務取締役の直井秀幸氏

 スターツCAM(株)は25日、LPガス会社である岩谷産業(株)の「災害対応型エネルギーシステム」を導入した「防災賃貸マンション」についてのマスコミ向け説明会を開催した。

 同マンションは、スターツCAMが従来より展開してきた「井戸」「かまどベンチ」などを併設した免震工法賃貸マンションに、「災害対応型エネルギーシステム」などを新たに取り入れたもの。同システムでは、敷地内に大型LPガスタンクとガス発電機を設置し、エネルギー源であるLPガスを常にストック。そのガスを利用し発電することで、ガスと電力を確保する仕組み。
 そのほか、防災備蓄倉庫や非常用浄水器、災害救済キットなどの設置も行ない、防災性を高めている。

 第1号物件として、東京都江戸川区で2月13日に着工。総戸数は29戸、間取りは2LDK。鉄筋コンクリート造10階建て、竣工は2014年3月29日を予定。第2号物件をすでに計画しており、横浜市西区で13年9月に着工予定。鉄筋コンクリート造5階建て、総戸数は21戸、間取りは1LDK・2LDK。竣工は14年6月27日の予定。

 同社専務取締役の直井秀幸氏は「免震賃貸住宅は1999年の第1号物件誕生以来、高い人気を獲得してきたが、今回のシステム導入により、地震発生後のライフライン断絶を防ぐことができ、より入居者に安心・安全な賃貸生活をご提供できる。今後も岩谷産業と提携しながら『防災賃貸マンション』の棟数を増やしていきたい」と述べた。


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