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競争激化、経費増で減収減益/ハウスコム13年3月期決算

「中期経営計画では、16年3月期に売上高93億円超、店舗数150店舗体制を目指していく」と話すハウスコム(株)代表取締役社長の落合 巧氏

 ハウスコム(株)は4月30日、2013年3月期決算説明会を開催した。

 当期(12年4月1日~13年3月31日)は、営業収益78億1,500万円(前年同期比1.2%減)、営業利益1億7,600万円(同66.1%減)、経常利益5億400万円(同26.5%減)、当期純利益2億5,500万円(同20.6%減)。首都圏、中部圏で8店舗を新規開設し、直営店舗は135店舗体制となったものの、市況の低迷と競争の激化により、顧客からの問い合わせが減少。また、コールセンターの運営に掛かる販管費の増加などもあり、減収減益となった。

 主力の不動産賃貸仲介事業は営業収益41億4,577万円(前年同期比2.5%減)、仲介関連サービス事業は売上高24億4,410万円(同2.5%増)。
 会見で同社代表取締役社長の落合 巧氏は「昨年は首都圏、23区の市況が下降傾向だった。空室の増加もあいまって競争が激化。施策として、Tポイントカードやクレジット決済を全店で導入し、WEBへの物件掲載数を35%増加させるなど、差別化を図ったが、集客数は減少してしまった」などと述べた。

 次期は売上高83億3,400万円、営業利益3億1,500万円、経常利益6億1,700万円、当期純利益3億1,700万円を見込む。

 なお、同社では中期経営計画(14年3月期~16年3月期)の目標として、16年3月期に売上高93億円超、経常利益8億3,000万円超、店舗数150店舗を掲げている。


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