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新築事業の外注費の上昇や販管費の増加などの影響で減収に/三井ホーム13年3月期決算

「施工体制の再構築を図り、引き渡しの平準化を図りたい」と話す三井ホーム(株)代表取締役社長の生江隆之氏

 三井ホーム(株)は8日、2013年3月期決算を発表した。

 当期(12年4月1日~13年3月31日)は連結売上高2,183億8,700万円(前年同期比0.7%増)、営業利益5億6,600万円(同86.5%減)、経常利益8億7,700万円(同79.8%減)、当期純利益6億4,800万円(同77.8%減)。新築事業での外注費の上昇などにより完成工事の利益率が低下したことに加え、リフォーム・リニューアル事業拡大に向けた人員増などによる販管費の増加もあり、大幅な減益となった。

 新築事業では、受注高は前期を上回ったものの、期首工事中受注残高が前年を下回ったことや、着工・工事進捗の遅れによる売上棟数の減少により、売上高1,602億3,400万円(前期比2.4%減)、営業利益7億9,100万円(同84.3%減)となった。

 リフォーム・リニューアル事業では、住宅リフォームにおいて期首受注残高が前年を上回っていたことに加え、当期受注が増加したことやオフィス・商業施設リニューアルにおいて、ホテルを中心に商業施設の売り上げが増加。売上高253億1,200万円(同13.5%増)、営業利益8億2,000万円(同54.6%増)となった。

 会見で同社代表取締役社長の生江隆之氏は「2,000万円台と高額の価格帯の商品が全国的に伸びるなど、二極化傾向にあることから、幅広いニーズに対応した競争力のある商品開発や、営業体制の強化に努めていく」と述べた。また、課題については「下期に工事が集中するため、前倒しで進められるように、今後は施工体制の再構築を図り、引き渡しの平準化を進めていきたい」などと述べた。

 なお、次期は売上高2,340億円、営業利益20億円、経常利益23億円、当期純利益11億円を見込んでいる。


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