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収益力向上により営業利益32%増/住友林業13年3月期決算

 住友林業(株)は10日、2013年3月期決算を発表した。

 当期(12年4月1日~13年3月31日)の連結経営成績は、売上高8,451億8,400万円(前期比1.6%増)、営業利益253億3,000万円(同32.0%増)、経常利益269億8,100万円(同30.3%増)、純利益159億2,300万円(同71.8%増)の大幅増益達成。木材建材事業および戸建注文住宅事業の収益力向上や海外事業の損益改善、ストック住宅事業拡大への取り組みが奏功した。

 木材建材事業は、震災の影響により需要が急増した前期と比べ、当期は通常の取り扱いとなり、売上高4,012億6,600万円(同1.0%減)、経常利益47億400万円(同1.6%減)にとどまった。
 住宅事業については、注文住宅事業の単価アップとともにコストダウンを達成。リフォーム事業も順調に拡大し、売上高4,307億7,400万円(同3.8%増)、経常利益262億2,700万円(同1.7%増)を計上。
 海外事業は、豪州住宅事業、中国製造事業で苦戦するも、ニュージーランド建材製造事業が好調。北米住宅事業の回復も損益改善に寄与し、売上高は386億5,700万円(同10.5%増)、経常損失は18億4,000万円(前年同期:経常損失29億3,800万円)となった。

 同日開催された説明会で、同社代表取締役社長の市川 晃氏は「11年3月期からの3ヵ年で、経常利益200億円体制を確立できた。新たな目標として、3年後をめどに売上高1兆円、経常利益300億円体制の構築を掲げた。収益強化を目指し、海外事業やリフォーム事業など成長事業を拡大させていく。事業変化に対し柔軟に対応しながら、短期的な事業環境の変化に左右されない強い収益構造を構築していきたい」などと話した。
 
 次期は、堅調な国内住宅市場を背景に、引き続き増収増益を計画。売上高9,000億円、営業利益275億円、経常利益280億円、純利益160億円を見込んでいる。


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