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マンション引き渡し1,000戸突破。営利274億円計上/NTT都市開発13年3月期決算

 エヌ・ティ・ティ都市開発(株)は9日、2013年3月期決算を発表した。

 当期(12年4月1日~13年3月31日)の連結営業収益は1,631億6,800万円(前年同期比19.2%増)、営業利益は274億100万円(同8.0%増)、経常利益は220億1,600万円(同14.5%増)。当期純利益は、法人税率見直しに関連する法律が公布された影響により、前連結会計年度において、反動により120億7,300万円(同22.5%減)と減益に。

 主力の不動産賃貸事業では、既存物件の賃料収入が減少したものの、「アーバンネット天神ビル」(福岡市中央区)など、新規竣工物件の賃料収入などの収益や、英国ロンドン市のオフィスビルの売却収入および違約金収入の計上があったことから、営業収益945億900万円(同3.8%増)、営業利益292億1,600万円(同6.3%増)となった。

 分譲事業では、マンション分譲において、1,052戸の引き渡しを行ない、事業開始以降初めて年間引き渡し1,000戸を突破。営業収益549億3,900万円(前年同期比92.9%増)、営業利益29億1,400万円(同112.0%増)と大幅な増収増益。

 通期については、営業収益1,790億円、営業利益275億円、経常利益221億円、当期純利益115億円を見込んでいる。

 また、同社では同日、13年度をスタートとする「中期ビジョン2018~さらなる成長を目指して~」の策定を発表。

 同計画では、将来の成長に向けた事業基盤の強化・拡大を目指す「ステージ1」(13~15年度)と、さらなる成長を目指す「ステージ2」(16~18年度)の2段階を設定。
 事業方針として、(1)不動産賃貸事業における収益基盤の強化、(2)今後の成長に向けた事業領域の拡大、(3)財務コントロールの徹底、(4)経営基盤の充実、などを掲げた。

 なお、目標数字として、営業利益15年度で300億円、18年度で400億円を掲げており、投資額では、ステージ1で2,700億円、ステージ2で3,000億円を計画している。


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