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新築マンション販売が好調。営業利益38%増達成/コスモスイニシア13年3月期決算

 (株)コスモスイニシアは10日、2013年3月期決算を発表した。

 当期(12年4月1日~13年3月31日)は連結売上高858億2,400万円(前期比7.0%増)、営業利益25億6,200万円(同38.3%増)、経常利益21億円(同50.2%増)。純利益については事業再生計画において、事業化中止物件として売却した事業に係る地中埋没物等の除去工事費用負担額と将来の海外事業撤退に伴う損失見込み額を特別損失として計上。当期純損失10億7,300万円(前期:当期純利益13億3,400万円)と最終赤字となった。

 主力の不動産販売事業では、新築マンション販売における引渡戸数1,435戸(前期比344戸増)を計上。売上高522億4,200万円(同39.7%増)となった。戸建住宅販売では、引渡区画118区画(同2区画増)とほぼ前年と同じ水準となったが、戸当たり平均価格が上昇した等により、売上高66億5,900万円(同15.5%増)と増収。事業全体では、売上高611億3,000万円(同8.8%増)、営業利益38億3,800万円(同9.0%増)であった。

 不動産賃貸事業では、首都圏におけるサブリース事業を中心に展開。マンションの受託戸数が7,375戸(同306戸増)となったほか、新規稼働物件が収益に寄与。売上高133億3,600万円(同1.2%増)、営業利益2億5,500万円(同223.1%増)となった。

 不動産仲介事業では、個人仲介および法人仲介ともに取引件数が増加し堅調に推移。法人向けの不動産コンサルティングフィーの増加等もあり、売上高10億5,800万円(同52.4%増)、営業利益8,200万円(前期:営業損失5,500万円)を計上した。

 なお、13年3月29日付で事業再生ADR債務を完済したことにより、同連結会計年度をもって事業再生計画期間を完了した。

 次期は、売上高714億円、営業利益13億円、経常利益8億円、当期純利益7億5,000万円を見込む。


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