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ビルメンテナンス事業の売上が寄与、3期連続増収増益/サンフロンティア不動産

 サンフロンティア不動産(株)はこのほど、2013年3月期決算を発表した。

 当期(12年4月1日~13年3月31日)は連結売上高105億8,000万円(前期比52.8%増)、営業利益21億5,600万円(同150.5%増)、経常利益20億3,900万円(同155.1%増)、当期純利益24億8,300万円(同167.7%増)と、3期連続の増収増益を達成。
 
 主力の不動産再生事業は、リプライニング事業での物件仕入れを強化。期中13物件を購入し、10物件の売却を完了した。賃貸ビル事業では、リプランニング物件からの賃料収入の増加と、不動産証券化事業で大型物件の売却に伴う投資分配収入などがあったため、売上高73億2,000万円(同49.6%増)、セグメント利益21億7,200万円(同116.1%増)となった。

 仲介事業は、売買仲介事業において不動産市況の回復等を背景に、取扱件数・規模ともに増加基調となり、売上高14億1,200万円(同24.0%増)、セグメント利益12億4,200万円(同35.0%増)。プロパティマネジメント事業では、受託棟数の増加に加え、前期末に取得した(株)ユービが営むビルメンテナンス事業が売上と利益に大きく貢献し、売上高11億4,200万円(同151.1%増)、セグメント利益4億5,900万円(同38.4%増)を計上した。

 次期はリプライニング事業において、仕入れを一層強化しSPCを活用した共同事業形式でリスクを限定、中・大型のリプランニング事業にも積極的に取り組む。また、ビルオーナーの要望に応えるべく、社内の経営資源を活用し、ワンストップで対応することで他社との差別化を図ることなどを重点方針とする。

 14日の決算説明会で同社代表取締役の堀口智顕氏は、「無理をしない現実的な経営を目指してきたことで、顧客、財務、業務、社員の4つの基盤ができてきた。増資によって57億円余を調達した。これを有効に使って、いかに株主の負託にこたえるかが、最も大きな課題」などと述べた。

 次期は、連結売上高160億円、営業利益29億5,000万円、経常利益28億円、当期純利益26億円を見込む。


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