積水ハウス(株)は15日、2001年より取り組んでいる「5本の樹」計画において、12年度の年間植栽本数が初めて100万本を突破、101万本を達成したと発表した。開始時からの累計は913万本。
同計画は、良い住まいは「家」と「庭」が一体となってはじめて実現できるとの考えのもと、田んぼや雑木林など人が手を入れることによって生態系の豊かさを維持する「里山」の仕組みを手本とした庭づくり・まちづくりを提案するもの。日本列島を5つの気候風土に区分し、それぞれに適した自生種・在来種を中心に、庭に植栽することをユーザーに提案している。
また、その一環として樹種と生き物の関係などをカラーで紹介する「庭木セレクトブック」の制作・配本や、色の特徴から鳥や蝶、樹木が検索できる「5本の樹・野鳥ケータイ図鑑」サイトの運営などにも取り組んでいる。
なお、「5本の樹」は、「3本は鳥たちのために、2本は蝶たちのために」との思いを象徴的に込めたネーミング。
13年度は、110万本(累計1,000万本突破)を目標に、生物多様性の保全に向けた取り組みも積極的に推進していく予定。