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ネットワークを通じた家庭用植物工場、生長スピードの早さなどを確認/三井不動産ほか

 三井不動産(株)は、国立大学法人千葉大学、パナソニック(株)、(株)みらいと共同で取り組んでいる「街中植物工場コンソーシアム 柏の葉実証部会」(以下コンソーシアム)が実証実験中の「ネットワーク型家庭用植物工場」の中間成果を公開した。

 同実証実験は、2012年9月より行なっているもの。家庭用植物工場を柏の葉スマートシティの住民モニター5世帯の自宅に設置、千葉大学監修のもと、(株)みらいが開発した家庭用栽培レシピの苗などを使用し、日常的に野菜を栽培・収穫。野菜の収穫頻度や品質の状況を24時間記録し検証。専用WEBサイト「みらい畑スマートネットワーク」を通じ、モニター間や、専門家と栽培情報や料理レシピの交換など「食のコミュニティ」の有用性や商業性を検証している。実用化に向け、13年8月まで行なう。

 実験では、野菜の生長スピードが早く、外部環境に大きな影響を受けず安定した収穫を得られること、一般の露地栽培ものより栄養素の含有量が高いものがあったこと、専用WEBサイトを通じて野菜の栽培意欲の向上がみられたことなどが確認された。

 コンソーシアムでは、将来的にスーパーでの販売や、商業施設内の飲食店での提供などを通じて、まちのあらゆるところに植物工場を設置。それらをネットワークでつなぎ、地域で最適利用する「みらい畑スマートネットワーク」の構築を目指す方針。


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