大和ハウス工業(株)は1日、防犯機能を備えた賃貸住宅向けエアシャワールーム「セーフティアゲインルーム」を発売した。
住宅業界で初となる花粉・粉塵・PM2.5などを吹き飛ばすエアシャワールームに、非常時の警備会社の駆け付け防犯機能を備えたオリジナル商品。共用エントランス横に設置。センサーに手をかざすと、風速25m/sのエアジェットが20秒間噴出し、衣服に付着した微粒子を吹き飛ばす。噴出された空気は装置下部より吸い込まれ、微粒子を99.97%除去するフィルターを通し、きれいな空気を循環させる。設置スペースは一帖程度で、ペットに付いたホコリを取るのにも利用できる。
緊急時には、セーフティルームとして機能。非常用ボタンを押すと、ドアにロックがかかり、警備員が出動する。警備会社は室内の様子を画像で確認しながら通報者と通話することが可能。入口ドアは防犯合わせ強化ガラスを採用し、不審者の強硬な侵入を防ぐ。
31日会見した同社取締役常務執行役員の堀 福次郎氏は「セーフティルームは増加するストーカー犯罪に対応するため、入居者以外にも開放していく。警備会社の出動費用などは、月々5,000~1万円の共益費で賄っていく」などと述べた。
同商品は、店舗併用型3階建て賃貸住宅「アバンウェル ディッツオ‐HV」に標準搭載。その他の賃貸住宅にも順次展開していく。価格は約200万円、搭載建物年間500棟を目指す。