グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(株)は4日、埼玉県三郷市で開発を進めていたマルチテナント型大型物流施設「GLP三郷III」の竣工式を執り行なった。
カナダの公的年金運用機関であるCanadian Pension Plan Investment Boardとの合弁事業として進めていたもの。つくばエクスプレス「三郷中央」駅から約1.7km、JR武蔵野線「三郷」駅から約3km、東京外環自動車道・首都高速6号三郷線・常磐自動車道「三郷」ICに隣接。
敷地面積3万8,901平方メートル、プレキャストコンクリート造地上5階建て、延床面積9万4,718平方メートル。
高い免震効果を低コストで実現する、同社独自開発のGLPパイルキャップ免震工法を初めて採用し、高い免震効果を実現。またクライアントへの安心性アピールに向けて、免震装置を目で見て確認できる免震ギャラリーも開設した。
ワンフロア面積約1万5,000平方メートルという広い空間を確保し、最大3分割での利用を可能としたほか、大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイ、トラックバースなど、高度なスペックを実現。
また防災センターの設置やパックアップ電源設備の採用、冠水対策を実施するなど、BCP対応にも配慮した。
さらに全館LED照明としたほか、外壁への断熱性の高いサンドイッチパネルの使用や、太陽光発電システムの採用など、多数の環境配慮の工夫も取り入れ、アメリカのグリーンビルディング協会が認証するLEED認証(金築物・敷地の環境の性能評価格付システム)の GOLD予備認証を、国内物流施設では初めて取得した。
同社代表取締役社長の帖佐義之氏は会見で、「三郷という立地に加え、BCP配慮、環境配慮などが高く評価され、3PL企業を中心にすでに65%が契約済みとなっている。物流施設の需要はまだまだ高いことから、今後も年間6~7棟のペースで供給を進めていく考え」と語った。