ラサール インベストメント マネージメント インクはこのほど、アジア太平洋地域におけるコア投資の機会についての予測を公表した。
現在、コア投資の対象となるアジア太平洋地域の不動産市場は、2008年以前の約9億8,000万米ドルから、12年末には23億米ドルに伸長。ストック全体規模で135%の成長、すべての投資分野におけるシェアは4.85%増加している。
エリア・投資機会別の分析では、アジア太平洋地域のホテルについては、主要な玄関都市に立地する3~4つ星のホテルが、他の商業資産クラスと比較して安定したインカムリターンを創出すると分析。
オーストラリアでは、中心地区に位置する設備の整った小規模オフィスや、人口が増加している地域に立地した生活必需品を中心とするショッピングモールを、日本では東京の主要5区に位置し、長期的なリスク調整後のリターンが高いBグレードオフィスが、安定的なインカムを生み出すとして挙げている。また、首都圏や大阪都市圏の近代的なマルチテナント型施設や、首都圏エリアの賃貸住宅物件についても、投資家需要が増加していると分析した。
アジア太平洋地域 投資戦略・リサーチ部ヘッドのポール・ゲスト氏は、「投資対象となる不動産ストックの流通はアジアにシフトしている。経済と金融の情勢がコア投資への需要を下支えすると予測しており、目標リターンは約6~10%」とコメントしている。