(株)オウチーノは20日、「地元に関するアンケート調査」結果を発表した。首都圏で暮らす20~29歳の地方出身者370名を対象に、6月6~11日にかけて、インターネットでアンケートを実施したもの。
首都圏在住の地方出身者に「自分の地元が好きか」と質問したところ、84.1%が「好き」と回答。その理由として、「懐かしくて、ホッとするから」「育った場所なので、愛着があるから」などが挙がった。「好き」と回答した人をエリア別にみると、「中国地方」(95.7%)が最も多く、「北海道・東北地方」(91.5%)、「九州・沖縄地方」(87.2%)と続いた。
一方、「好きじゃない」(15.9%)理由については、「田舎過ぎて何もなく、不便だから」「娯楽もないし、周囲の人への関心も高いので住みづらい」などの回答が寄せられた。
また、「将来、自分の地元へ戻りたいと思うか」という問いには、「思う」(59.2%)、「思わない」(40.8%)に。「戻りたいと思わない」の回答者のうち、27.8%が「地元が好き」と回答しており、その理由に関しては、「馴れ合いで刺激、向上心がないから」「生活が単調だから」などが挙がった。
これらの結果を受け、同社は、地方出身の若者たちの地元への愛着は強いものの、「地元愛」と「自分自身の生活基盤をどこにおくか」というのは別問題であるようだ、と分析している。